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(4)千葉県−小湊鉄道上総大久保駅 ☆☆☆☆

 市原市にも大久保という地名があり、小湊鉄道の始発駅の五井駅から32.3km、上総大久保駅が存在する。1928年開業し、現在では1日に40人ほどしか利用されていない*)。この駅は単式ホーム1面1線で無人駅、駅舎らしいものがなく、大久保の付く名の駅では一番錆びれているかもしれない。しかも駅前には公衆トイレと公衆電話しかない。ホームの待合室の壁には、地元小学生が描いたトトロの絵がペイントされている。また、旅の思い出を書くようなノートが設置されており、ここが大久保駅制覇の最終駅であったこともあり、コメントを書いてきた。


小湊鉄道大久保駅

写真10 小湊鉄道大久保駅の入口




写真11 小湊鉄道大久保駅の駅名標



 使用されている電車はキハ200形14両が使用されており、そのうち2両が非冷房である。ちなみにキハなので、電車でなく機関車扱い。車内はロングシートでトイレは設置されておらず、少々苦痛かも知れない。しかし女性車掌が乗務してくれているので、苦痛が飛んでいってしまうかも知れない(笑)。朝・夕など乗客数が多いときなど2両編成で運用に就くみたいで、学生などで混雑する。いろいろ周るなら、1700円のフリー切符がお勧めであろうと…。



写真12 小湊鉄道キハ40系




(5)兵庫県−JR西日本大久保駅 ☆☆☆

 この大久保駅は兵庫県明石市大久保町にある、島式ホーム2面4線の駅。1888年に山陽本線の駅として開業*)し、この中の駅のなかでは一番古い駅のようである。なお愛称で、大阪〜姫路間を神戸線と呼んでいる。ちなみに当駅で切符を購入すると、他の大久保駅と区別をするため、「(陽)大久保」と印字される。当駅で待避をする列車や、朝ラッシュ時には当駅止まりの各駅停車も存在する。駅周辺の印象は一帯が巨大なショッピングモールとなっており買い物客で賑わっていて、さらに路線バスもかなり充実している。他の大久保と比べると一番立派だったと思う。


山陽本線大久保駅

写真13 大久保駅(陽)の駅舎




写真14 大久保駅(陽)の駅名標



 使用されている車両は主に、早朝に207系や321系、普段は快速に221系や223系、新快速に223系が走る。321系は201系と205系の置き換えで各駅停車用に登場したので7両固定編成となっていて、207系と同じ使用になっている。なお223系は幅広く使われており、製造時期にも間があることから番台によって区別されている。また221系より、補助席を含めると、座席数は多い。




写真15 京都・神戸線223系(新快速は通過します)



(6)京都府−近畿日本鉄道大久保駅 ☆☆☆

 京都府にもありました。宇治市の近鉄大久保駅で、2面4線高架の駅である。改札は1つしかないが1日に2800人が利用し*)、急行も停車する。この駅を歌った「大久保ブルース」という歌もある。高架下には、スーパーや喫茶店など乗客の利便性を図った店舗施設が並ぶ。西口はバスターミナルとなっており、東口はタクシー乗り場、自転車置き場になっている。1928年奈良電気鉄道の駅として開業し、1963年近畿日本鉄道の駅となった。かつては地上駅であったが、現在の高架駅になったのは1987年のことである*)。

近鉄線大久保駅

写真16 近鉄大久保駅の駅舎




写真17 近鉄大久保駅の駅名標



 車両は多種にわたり使用されており、現在主力の8000系から、現在増備されている9020系・9820系まで数多くある。地下鉄烏丸線10系も新田辺行き(昼間に近鉄奈良行き)が直通運転していて、お目にかかることがある。ドア開閉時にブザーが鳴るのが特徴である。




写真18 近鉄5800系と9020系



(7)秋田県−JR東日本大久保駅 ☆☆☆☆☆

 最後になったが、秋田県潟上市にある奥羽本線の大久保駅である。1902年に開業し2面3線のホームで、駅舎は古く1日に507人程度が利用する*)。タクシーが待っていてくれるが、駅周辺はさほど賑やかでなく、郵便局や資料館、中学校がある。隣の追分駅の方が駅としては大きい。3番線は待避線扱いでありますが、実際に使用されているかは微妙。切符には中央本線の大久保や、山陽本線の大久保と区別するために、「(奥)大久保」と印字される。遠いし列車の本数が少ないので苦労したが、現地に着いたときの満足感は何とも言えなかった。ちなみに個々へは、青森に用事があったときにあえて秋田に出て奥羽本線経由で行った。


奥羽本線大久保駅

写真19 大久保駅(奥)の駅舎




写真20 大久保駅(奥)の駅名標



 使用されている車両は701系で、何となく209系とか217系に微妙に似ている。モーター音といい、車内の形状といい。カラーはパープル系でまとめられ、やや地味な印象。なおドアは半自動、ワンマン運転が対応でき、車掌常務なしの運行もある。長い距離を走るので、一人だと飽きてしまうかもしれない。東北地方でたくさん使用されている形式だ。




写真21 奥羽本線701系




3.おわりに

 最後になりますが、長くなってしまったが、ここまで読んでいただきありがとうございます。専門的な話も出てきましたが、一般の方でも分かるように書いてみたつもりなので、読みずらかったらごめんなさい。部員でも、降りつぶしや乗りつぶしなどとやっている人もいる。これをきっかけに、時計と財布、時刻表を片手にどこか旅に出てみてはいかがでしょうか。きっと楽しい何かがあるはずです。何か多く没頭しませんか…。(・o・)?えっ
 これから寒くなりますので、みなさん風邪をひかないように。また来年も会えることを期待して。ちなみにこの記事、1日+αで書きました…。(笑&汗)


【参考文献】
*)フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』― 駅紹介のときにデータを使用。



おわり


 
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